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日々の保育について

行事教育

日本の習慣により近い環境を設定し、行事教育を多く導入します。海外にいると忘れてしまいがちな敬老の日や勤労感謝の日等は特に重点を置いて指導します。
子どもの日や七五三、クリスマスはただ祝うだけでなく、由来や意味を学び贈り物をいただける嬉しい日になってしまわないよう指導します。
中国・天津、九河あおぞら幼稚園 写真その2

日常生活

中国・天津、九河あおぞら幼稚園 写真その3
日常生活面では、「大人がやっているようなことを、子どもが自らの力でできるようになる」という幼児の活動を、「褒める」「認める」ことによって、励みや意欲へとつなげていきます。とりわけ、「先生と同じことが自分にもできる」という活動は、園児にとって何よりもの自信に繋がります。運動会では先生が前に出ず、年長児の誘導によって活動を行います。
 
日常生活動作では、お茶を自分で注いだり、食事の後は自分でテーブルを拭いたり、給食当番の日は先生と一緒に配膳することによって、先生と同じことが自分にもできるという喜びを感じることができます。
また、当園のスモックはボタン式ですので、指先を使い何度もかけたり、外したりすることによって、衣服の着脱が上達し、手先の器用さが得られます。脱いだ上着はハンガーにかけ、衣服は脱いだ順番にたたんでいきます。最初は出来なかった年少児も先生や大きいクラスのお友達に教えて貰いながら、自分が教えてあげられるようになる時を楽しみに待ちます。
 
順番を守ること、他人の前を横切らず後ろへ回ること、仕方なく前を通る場合は かがんで通ること、物をいただく時は両手を揃えて出すこと・・・。日本には多くの相手を思いやるマナーがあります。幼児期に大切なのは、これらを身体で習得させることではないでしょうか。
当園では、文字を書く指導は保育に取り入れておりません。しかし、日常生活動作習得の特殊保育として、鉛筆より先に針を持たせ、毛糸針と毛糸を使い、刺繍をします。
針の持ち方をイメージしていただければ分かると思いますが、鉛筆の持ち方とほぼ同じです。針を持ち、布に一針一針さして行く内に、筆圧のかけ方を手が記憶して行きます。
そして、この針を持つ動作は箸の持ち方にも繋がります。箸は「ことりのクチバシ」と教えますが、この小鳥のクチバシの形を手に記憶させます。
 
刺繍は、キャラクターを先生が布に書き、それをバックステッチで挿していきます。この作品は巾着袋などに仕立て、お祭り広場のお店屋さんごっこの際に使用し、保護者様にチケットで購入していただいております。自分の作った作品が店頭に並び、自分が店員さんになってお父様お母様を接客するという楽しい活動に展開させています。
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自然環境保育

緑につつまれた九河国際村にはたくさんの虫がやって来ます。かたつむり、あり、ちょう、だんご虫、せみ、ヤモリ、バッタ、こおろぎ等 子ども達は大好きな虫を捕まえたり、飼育して生命についても学びます。
特にかたつむりの産卵は乾燥している中国では滅多に見ることのできないものです。
タンポポを摘んで花束を作ったり、落ち葉を拾ってネックレスを作ったり、限られた自然を有効に使います。
 
園庭に畑を持ち、夏野菜や花の栽培を行っています。土に触れ、植物の生育の様子を知る良い場所です。毎日水を遣り、背が高くなった野菜には支柱を立てたり、ツルの伸びた朝顔が園庭の柵ではない場所に巻きつく様子を見たり、本来の植物の成長過程をしっかり学ぶことができます。
スーパーマーケットをのぞくと、パックの中に綺麗に並べられた野菜を売っています。パックに入ったプチトマトが、工場の機械からポンっと出て来ると思っている子どももいます。当園では、種の観察から始め、世話をしながら収穫までの観察を続けていきます。

心の保育

中国・天津、九河あおぞら幼稚園 写真その5
畑で育てた野菜の収穫を迎える秋には、社会福祉活動に参加します。
全園児で育てたハーブ類を保護者の皆様や九河国際村の皆様に購入していただき、その収益金を赤十字に寄付しています。
これは、幼児期より福祉について学ばせる為の活動です。運動会で万国旗を飾りますが、国旗を確認する中で、その国の子ども達の様子について学びます。貧困による飢餓、ストリートチルドレンなど 背景は様々ですが、餓えに耐えている同年代の子どもがいることを知る機会を与えます。その頃から園児達は、「かわいそう」の言葉を発するようになります。
それをどうしたら手助けできるか子ども達と話し合いの場を持ち、収穫した野菜を販売し収益を寄付することで、社会の一員としての経験をします。
広義の社会福祉の意味を理解するまでには、これから相当の時間を要すると思いますが、そう言った子ども達のことを同じ子どもの立場で考えることができるのはこの時期しかありません。また、自分の生活を見直す良い機会ともなります。
そして、卒園を迎えた時。
当園の卒園式では、卒園児に対する号令を一切かけません。集団生活を経験し、社会の一員となった卒園の頃には、式辞や祝辞の意味を充分理解できるようになります。
 
“どのように聞いたら良いか”
 
自分で考え、自分で活動することのできる子ども。そして、卒園式という人的環境と積極的に関わる力を育て、人生の根を大きく張り巡らせた誇らしげな卒園児を見送る日を楽しみに支援しております。