さかのぼること6月中旬のセミの鳴き声が聞こえた頃。園児たちは、網を持ってセミを捕りにいざ出陣。年長さんと年中さんが必死に探し回りましたが、玉の汗とは裏腹にセミの姿はありません。そうこうしている内に、セミの抜け殻を見つけ、獲物は「セミの抜け殻」にスイッチ。
セミの抜け殻は園児の手の届く場所にあったり、網を使えば捕れる場所にあったりで、且つ動かない。園児にとってかっこうの獲物となりました。初日は2つを見つけ、それを誰が持つかで大喧嘩。
園児にとって、セミの抜け殻は宝物で、「これを、しょうてんにもっていったら、あいすかえるかな?」と言う園児がいて、まるでお金のよう。
「藤木さん(九河国際村日本人スタッフ)に聞いてみたら?」の、いたずらなひと言に、全員反応し、2階へ駆け上がって行ってしまいました。追いかけた時には、もう遅い。
藤木さんに促され、バルーンマンの井上総経理の部屋へ突入し、交渉を開始!
結果は、「セミの抜け殻を100個集めて、100まできちんと数えることができたら、アイスと交換してあげるよ」とのこと。
翌日からは、午前、午後と2回の抜け殻探しが始まりました。抜け殻は、木の幹、枝、葉の裏などに多く着いています。手の届くものは良いのですが、そうではないものには多少の工夫が必要。
1.網を使う
2.背の高い園児が捕る
3.木に登る
4.先生に抱っこして貰う
5.力持ちの園児が友達を抱っこする と、園児なりに色々な案を出し、あらゆる手段で抜け殻を捕りました。
午前中に捕れるところを捕ってしまい、どうしても届かない場所は、午後の鍋っちの出勤を待ちます。鍋っち(JOBA天津校校長)に肩車をして貰って捕るのです。
「せみのぬけがらとりに、つれていって」「あしたは、もっとはやくきて」と、約束を取り付け、午後の気温40℃を超す中、ネクタイ姿の鍋谷先生が園児を引き連れて外に出て行きます。
お母様の協力もありました。突っ張り棒を使って捕って下さったり、3メートルくらいのところにある抜け殻を見つけたお母様は「鍋っちが、私を肩車してくれたら、捕れるんだけど」とおっしゃっていたり・・。休日のお父様も総動員で目指したセミの抜け殻100個集めは、3週間後の7月3日に目標達成できました。「私達は貰えないの?」とつぶやくお母様方・・・。残念ですが・・・。
年長組では、数え方の練習を開始しました。先ず、10個を縦に並べて数えることをしました。その10個の列が、10できたら100になることを知り、何度も何度も並べては、列が足りないことに気づき、また翌日抜け殻を探しに出るのです。
アイスが目的ではあったものの、園児はセミの生態や、高いところにあるものをどうしたらとれるかを考えたり、夏の木の幹と冬の木の幹の違いにも気づきました。
何と言っても、一致団結して目標を達成できたことが、良い経験だったと思います。
園児の大好きな、通称『べろべろアイス』は、ゼリーでできた青りんご味のアイスで、溶けて落ちることはなく、ゼリーが揺れべろべろと動く楽しいアイスクリームです。
7月8日(水曜日)午後1時に、新聞紙の上に100個の抜け殻を並べ、井上総経理、日本人スタッフの藤木さん、にっこり亭の廣川料理長をご招待。
大きな声で、1から順番に数えます。1・2・3・・・・45・49 え???何で?
やり直し! 1・2・3・・・・・見事3回目で成功。
藤木さんが急いでアイスを買いに行って下さいました。園児は、藤木さんの抱える大きな箱に一斉に飛びついていました。
みんなで輪になって食べた、べろべろアイスの味は一生忘れることのできない味でしょう。園児に付き合って下さった九河国際村の皆様、そして保護者の皆様ありがとうございました。
さてさて、袋に入ったセミの抜け殻100個。これはどうしたら良いのでしょうか?
年長さくら組の伊津野でした。