2月3日は節分です。節分は、立春の前日。季節の変わり目に起こりやすいとされる災い(天災や疫病など)を『鬼』に見立て、豆をまき追い払う行事です。
九河あおぞら幼稚園では、一日早い2日に節分の行事を行い、年長さくら組では、以下のお話をしました。
日本には、春夏秋冬と季節がありますね。その季節の分かれ目になる日が節分です。一年に4回ある節分の中で、この2月3日の節分を大切にするのは、昔は4日の立春から新しい年が始まっていたので、冬の間の悪いものを追い出して、新しい神様をお迎えするためなのです。
中国のお正月はもう直ぐですね。中国では、豆をまくのではなく、爆竹を鳴らして鬼を追い払います。日本とは方法が違いますが、同じ願いを持って鬼を追い払っています。
この豆まきは、とても大切で目に見えない心の鬼も追い払う力があるのよ。
さて、皆の心の中に鬼はいませんか?
例えば、自分はきちんと座ろうと思っているのに、「平気だよ」「先生は見ていないから椅子をガタガタしちゃいなよ」と心の中にいる鬼がささやいていませんか。
先生) 「先生の心の中にも鬼がいます」
園児1)「えーっ!? なにいろの?」
先生) 「赤かな?でも、心の中だから見えない」
園児2)「なんていうの?」
先生) 「座る時は、そんなに背中を伸ばさなくてもいいよ。だって疲れるでしょう?」って言うの。
園児一同)一斉に背中を伸ばす
先生) 「先生は、背中をピンと伸ばして、遠くの様子もしっかり見たいの」
園児3)「じゃあ、せんせいも まめまきしたらいいよ」
そして、この豆は、煎っておくことが大切なのよ。節分で撒いた豆は、悪いことを全部閉じ込めてくれるので、その豆が落ちて庭に芽が出たら大変。良くない花が咲いてしまいます。なので、節分の豆は、落ちても芽が出ないように必ず煎っておきましょう。
園児4) 「おかあさんにもおしえてあげる」
各クラスでお話しを聞き、全園児揃って再度節分のお話を聞きました。そうこうしている内に、赤鬼が「ウォーーーーーーーーーッ!」と叫びながら、幼稚園に入って来ました。
桃太郎に変身した園児は、一斉に「おにはそと!」「ふくはうち!」と鬼めがけて豆を投げます。鬼の迫力に驚いて泣き出す園児もいましたが、勇気をふりしぼって豆をまきます。机の下に隠れる園児。先生にしがみついて、先生の影から豆を投げる園児。鬼を追い掛け回し、「あっ、目がある」と観察する園児と様々でした。
全園児が力を合わせて鬼を追い払い、九河あおぞら幼稚園には福の神がやって来ました。
ところが、そこへ鬼がまたもどって来たのです。鬼は、みんなと仲良しになりたかったのだけど、「仲間に入れて」と言えなくて、皆を脅かしてしまったのだと、謝りに来ました。
園児) 「もう、わるいことはしない?」
鬼) 「しない」
園児) 「ぜったい?」
鬼) 「うん、ぜったい」
園児) 「だったら、ぶろっくでいっしょにあそんであげるよ」
鬼は、九河あおぞら幼稚園の悪いもの全てを、鬼の国に持ち帰って、グツグツに煮てしまうことを約束してくれました。
九河あおぞら幼稚園では、節分の日は、園児は桃太郎に変身します。鬼のお面をかぶった子どもが豆を撒くというスタイルも時々目にしますが、製作とは切り離して考える行事であると思います。
さて、待ちに待った給食の時間。今日は、節分の行事食です。
恵方まき:今年の恵方である西南西を向いていただきました。
いわしの蒲焼:鬼は、いわしが大嫌いです。いわしの頭をひいらぎなどの常緑樹に刺して玄関先においておくと、鬼が来ないと言われています。
豆まめ汁:大豆といんげん豆の入った味噌汁で、身体の中の鬼も追い出しました。
最後は、お楽しみの『歳の数より一つ多く豆を食べる』イベントです。幼児は、「多い」「大きい」という言葉に憧れを持っています。自分の歳の数より一つ多く食べることで、次の節分までの強い心と身体を得たことでしょう。
ところで、この豆。何度もお替りをする園児がいました。きっと九河あおぞら幼稚園の園児は、100歳まで、いや もっと先まで心身ともに健康でいられることでしょう。
年長さくら組の園児でした。


